張替夏子の音楽ブログ。

張替夏子の音楽活動中心のブログです。

先日放送分のアレンジ解説です

5月8日の2時間スペシャルでは、


「かあさん」ハルモニアアンサンブル
「花街の母」Jスコラーズ
「わが人生に悔いなし」神野美伽さんとハルモニアアンサンブルのコラボ

 

の3曲が新曲アレンジで放送されました。


(島津亜矢さんの「感謝状〜母へのメッセージ〜」が再放送されてとても嬉しかったです!!)

 

では、以下解説諸々です。

 

「かあさん」
まずこの曲は4番までありますので、飽きっぽいワタクシは同じことの繰り返しはやりたくありません。

ですので、先に簡単に、

 

1番女声メイン
2番男声メイン
3番ソロ
4番アカペラ始まりで盛り上げる(母への気持ち)

 

という計画を立てて、打ち合わせの時に「原曲通りに〜」等の指定はなく、せっかくのハルモニアアンサンブル担当曲なので合唱として美しく聴こえるアレンジを心がけて書きました。

 

あとは1番から2番、2番から3番…と移行するときにそれぞれ工夫して(ほんの短い数拍の事ですが)こだわってみました。

 

するとすると。

 

この日のハルモニアピアニストは、なんと杜の音レギュラーピアニストのお一人、追川さん!

 

彼はどんなジャンルの音楽でも弾きこなす素晴らしいプレイヤーさんですが(しかも某回ではセリフまで…!)、私が個人的に素晴らしい〜〜!と唸ってしまうのは彼の歌心のある繊細な表現です。

 

しんみり系の音楽の時にその良さが特に涙腺を刺激されて泣きそうになるもので、うわ、ぴったりの人がいる…!今回の「かあさん」は絶対泣いてしまう〜〜!と内心焦りました。
(自分の担当曲で泣くアレンジャーいませんよね、冷静に仕事しろって感じですよね)

 

と、そんな心中を微塵もオモテに出さずにいましたら、追川さんの方から拙作アレンジを褒めて下さり、しかも私が勝手にこだわっていた「間の部分」を…
「3番が終わってアカペラ行く前とか、めちゃくちゃ良いですねっ♪」
と言って下さり、ひぇ〜〜っ!!でした…
(ひぇ〜〜っじゃなくてありがとうでしょうが…)

 

ですので、私も追川さんのピアノの繊細な音がとても素晴らしいと思っているので、お互いにお互いを褒め合ってテンションを上げる、という一幕もあり…(なんだそりゃ)

 

そんなこんなで、ずっと聴いていたいーと思っていたら曲自体が短いのであっという間に終わってしまいました〜

またいつの日か、ハルモニアアンサンブルと繊細な追川さんコラボがあると嬉しいです!

 


「花街の母」
こちらは非常にインパクトのある歌詞に、さてどうしたものかなと、しばらく歌詞と睨めっこ。

 

うーんうーん、とこの世界観を想像したり、やっぱり榎本先生に弾いて頂くからにはこういう展開が欲しいな、とピアニスティックな視点から考えたり、個人的な解釈ですが「花嫁姿が見たい親心」をヒシヒシと感じる娘という立場でもありますので(全然笑えない…)
やっぱりここはグッとくる演出をしたいな〜
親孝行のためにも…

 

とかなんかだいぶ私情も挟みつつのアレンジ開始前の気持ちをまとめ、原曲のインパクトが強い曲はなるべく原曲に沿うアレンジが良いと最近は思っているので、

 

1番、原曲要素で
2番、オリジナルアレンジ(ピアノをカッコよく)
間奏、榎本先生のカッコいいピアノが聴きたい
4番、原曲要素とオリジナルを合わせる

 

という事で無事に?まとまりました。

 

収録当日、自分で狙って書いたにもかかわらず、Jスコラーズの皆さんの表現力、そして榎本先生の熱いピアノにやっぱり
「♪そーれーーぇえは、おまえーーえぇの、はなよーーめすーがーたーー」
で熱いものが込み上げてしまい、ヤバイヤバイ!
皆さん素晴らしい!!!拍手!!!
と、カメリハで満足してしまいました。

 

榎本先生はカメリハが終わると必ず書き手の想いを聞いて下さるのですが、
「もう要求なんてなんもないです、はなよーーめすーがーたーー、が泣けます、自分で書いたのに」
と言ったらメンバーの皆さんにフフフフ、と微笑まれてしまいました……
変なアレンジャーだわ、ほんとに…

 

本番テイクもワタクシの想像を超えた熱演で歌いきって下さり、素晴らしい演奏に胸打たれた「花街の母」でした。

 


「わが人生に悔いなし」
いつもコラボはあまりやらないワタクシですが、前回神野美伽さんがゲストでいらしたときにすんばらしいパフォーマンスに心底感動してしまい、もし次があって、もし、担当出来そうな曲があれば書きたい!書かせて下さいっ!と思っていたら、打ち合わせ時の選曲表にこの曲のタイトルがありました。

 

わが両親は石原裕次郎のファンでもありますので、親孝行案件として、そしてこの曲のエピソードを歌好き両親からめちゃくちゃ聞いていたので、自ら挙手!

 

とはいえ、コラボなのでメインはゲストの神野美伽さん。
あまり自分色強くは絶対にやらないぞ!と思っていた数日後に制作側から、
神野美伽さんのピアニストは小原孝さんです」
との連絡があり、手が震えました!

 

小原孝さん、好きでお会いしたいピアニストの1人でした!!!

 

前回番組に小原さんがいらしたときのゲストははいだしょうこさんだったのですが、その回の収録はちょうど今のような、年間でバレエピアノの仕事が一番忙しくなる時期だったので、泣く泣く辞退…
小原さんにはお会いできなかったんです。。。

 

しかしその年のラフォルジュルネで小原さんのコンサートを聴くことが出来、小原さんの演奏に心底「音楽を楽しむって、こういうことだよね…」と、いつも気づくと真面目に時に悶々と音楽に取り組んでしまう自分に、
「もっと自由に、楽しんで良いんだよー」
と語りかけてくれているような演奏にとても感動しました。

 

そんな経緯もありつつの今回でしたので、もうテンションマックスで譜面に向かい、うわーー!!となりそうになるのを抑えながら、小原さんが弾いて下さると分かったらもういろんなアイデアが出てしまって止められません!

 

リテイクが来たら来たで、ワタクシの小原さんへの熱い想いを伝えてなんとかこのままやってもらえないかと言おう!と強気の姿勢で提出。

 

はい、リテイク、きました!笑

 

といっても、私が勝手に熱いアレンジをした部分ではなく、最後の最後に神野さんがソロで歌う形にしたい、とディレクターさんからの連絡。

 

この要望も、神野さんへの、この歌への熱い想いを感じましたので、音楽的におかしくならず不自然な流れにならないよう話し合って、今回の形をとりました。

 

収録当日、ついに小原さんにお会い出来る〜!とテンション高めでスタジオへ。
小原さんがリハーサル室に入って来られて、思わず「小原さんっ!」と言ってしまい、慌てて自己紹介…

 

そして本番前の打ち合わせを終えて、いざ収録!

 

私は、もう、たまげました。。。

小原さん、やっぱり凄すぎます…

 

私が書いた音符は決して省くことなく(めっちゃ書いてある)更にそこに「小原さんテイスト」を足して、めちゃくちゃ良いものにして下さっている…

 

こんなこと出来ますか?普通…

 

たとえば、書いてある音を弾かないで自分流にアレンジする、とかならあると思います。
コードしか書いてない、とか。
そういう場合なら自分流に弾く。あると思います。

 

でも、譜面の音を省くことなくさりげなくキラキラと付け足したり、譜面に書いてある音に更に音を足してより厚みを増して重厚なサウンドにしたり、、、

 

プラスをプラスするって言うんですかね、
私が書いた音はちゃんと弾いて下さってて、もう凄すぎてひれ伏したくなりました…!!

 

神野さんの魂のこもった歌と、小原さんの凄すぎる神ピアノ、そしてメインになったときの美しさがハンパなかったハルモニアアンサンブル。

 

なんかめちゃくちゃに凄い「わが人生に悔いなし」でした……

ボーゼン……

 

神野美伽さん曲が全て撮り終わり、小原さんにお声かけしてお話しをして下さり、お写真も撮って頂きました〜〜!!

 

「また、絶対コンサート行きます!1人ボレロ(小原さんがたった1人、ピアノソロで弾くラヴェルボレロ。エンディングに向かうまでのプロセスがめちゃくちゃ凄い、そして圧巻のエンディングに開いた口が塞がらなくなること間違いなしです)また聴きたいです!」
と最後までお見送り…涙

 

て、全然アレンジ解説になってない!笑

 

もうすみません…
昔からミュージシャンオタクなんでつい…

 

自分も弾いたり書いたりしますが、結局のところ素晴らしい演奏を「聴く」のが一番好きです…。
ミュージシャンの方々を心から尊敬しているアレンジャーなので、本当にすみません。。。


なんだかいつもと方向性が全く違って崩壊してしまいましたが、今回はこのへんで…

 

番組関係では、20日の公開収録に向けてのリハーサルやその他諸々が始動してます!


もしかしたら当日のお楽しみかも知れませんので詳しくは書きませんが、1曲は新曲アレンジ、そして3曲再演して頂くことになりとても嬉しいです♪

 

我々アレンジャーは一番大変な状況を終えているので(アレンジ譜面提出)あとはそれぞれリハーサルに立ち会うことだけだったりしていますが、本番はこちらもドキドキです。
客席から祈ることしか出来ませんので!

 

どうか皆様に楽しんで頂けるような日になりますように…☆