張替夏子の音楽ブログ。

張替夏子の音楽活動中心のブログです。

音符書きの私が文章を書くことについて 2

前回の続きです。
ちょっと長くなったので一旦区切りました。

以下、後編です。

 

 

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しかし、音符を書くことはかれこれ何十年と勉強してきましたので間違った譜面を書くことは少ないですが、文章に関しては単に本を読むのが好きなくらいで真剣に勉強をしたことはありません。

 

そんな私がブログを書いていることについて、以前ちょっとビックリするような言葉を投げかけられたことがあり、その人は悪気があって言ったわけではないと思いたいのですが、

「あなたが文章を書く練習をしているレベルなのをこっちが読まされてるなんて気分悪い」

と言われてしまい…、まあ私もその人を信用してペラペラと言わなくても良い事を話してしまったのが悪いのですが。。。

 

以前のブログではコラムのような音楽小話を載せていたのですが、そういう考えもあるのか、と、自由なお題で文章を書く気力があまりなくなってしまい(面倒な事になるのは避けたかったので)こちらではなるべく番組の感想だけに留めていました。

 

でも、ブログを書くことは誰かに頼まれたわけではなく私が自分で勝手に始めたことだし、今回のように番組の感想以外のことを書きたくなって書くのは私の自由。

 

それにもしブログで発信することが自分の音楽活動のマイナスになってるなと感じることがあれば、これは仕事ではないのでサッと辞めるつもりです。

 

それでも少しでもこの場を借りて番組をご覧の視聴者の皆さんや、拙作アレンジを演奏して下さった演奏家の皆さんに、私が何を考え何を感じてアレンジしたのかをなかなか直接言うチャンスはないので、公開して伝えられたらという想いから自分の考えや感じたことをこうして文章に残すことを続けたいなと思っています。

 

 

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余談ですが、学生時代に師匠から言われた言葉で、


「あなたはきっと10分でも、15分でも長い曲を書けるでしょう。でも、本当に必要な音、必要な構成を考えて短く簡潔にまとめることは今のあなたには出来ない」

 

というこの言葉がずっと心に引っかかっていて、卒業して仕事を始め、仕事を辞めたあとに発売することになったピアノソロのCDはこの言葉と真逆の、
「本当に必要な音だけで作った簡潔な音楽」
が収録されています。

 

(トータル24曲を1曲として通すと約1時間になるので、そう考えるとうーん、どうだろうという気もしますが…笑)

 

そんなわけで、今は伝えたい気持ちがありすぎるのか、どうしても長い文章になってしまいますが、いつか本当に必要な言葉だけで、簡潔に相手に伝えることが出来るようになるのかも…

 

 

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こうして具体的に書いていくと、人から受ける言葉の影響力ってすごいなぁと思います。

 

目標に向かって積極的に自ら道を切り開いていくタイプではないのは重々承知しているのですが、行動するきっかけになる、道を選ぶきっかけになるのは他人から言われた言葉(それもあまり嬉しい言葉ではない)で、それに対して自分がどう思うか、どうしたいかを考えて選択して…、という事を通して、少しずつですが偏った考えや見方を変えることが出来てきているのかな、と。

 

基本的には偏っているんですよね、私の視点は。
でもそれを正してくれる尊敬に値する人が現れて、こういう考えもあるよ、こうしたら楽だよ、とちょっとでも人とスムーズに関われる私になれるように気づかせてくれる。

 

そんな事も思いました。

 

 

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それから、言葉足らずで誤解のないよう補足しておきます。


書き手として書いたものには責任があるということから譜面に書いたことは最低限理解して演奏して欲しいと思うわけで、演奏家がその曲から受け取る様々な想いを無視してまで書いてある通りに演奏してくれ、と訴えているわけではありません。

 

ただ、楽譜が世に出る前の、その作品が初めて聴き手に届く「初演」に関しては作曲者は演奏者と一緒により良いものに作り上げる責任があると思います。

 

そのためには作曲者は初演してくれる演奏者に寄り添う心が大切で、演奏者はその曲を作った作曲者に寄り添う心が大切。

 

実際初演までのプロセスの中で、演奏者のアドバイスを作品に活かすことは普通にありますし、例えば演奏者からのアドバイスが作品の方向性として受け入れられない場合はしっかり話し合って最善策を取ったりします。

 

お互い役割が違うからこそ、尊敬しあう、リスペクトしあう気持ちがなければ、初演は成功しないのだと常に思います。

 

この答えのない問題、どう思うかと聞かれることがたまにあるので、この機会に「今の」私の考えを述べてみました。

 


では、最後に…

取り留めのない文章になってしまいましたが、この記事を書くきっかけを与えて下さり本当にありがとうございました。