張替夏子の音楽ブログ。

張替夏子の音楽活動中心のブログです。

バレエピアノに関する散文。

アレンジャー、作曲家としてこの現代では最も大事なスキルである、パソコンを使っての音楽作りが出来ない無能なワタクシは、音大在籍中から同じ作曲科の先輩からの紹介でバレエのレッスンで演奏されるピアノ弾きの仕事をしていました。

学部を卒業した後、研究科にも2年間在籍し、卒業後も1年ほどはバレエピアニストの仕事を続けながら単発でのピアノのお仕事や、アレンジ、音大受験生のソルフェージュを教えたりしていました。

その後、学生時代から写譜のお手伝いをしていたことがきっかけで、音楽事務所へ就職し、ミュージシャンコーディネートの仕事を5年間勤めました。

その間に数々の音楽事務所の社長さん方にお会いしても、今どきデモテープが作れない、打ち込みが出来ない作曲家なんかに仕事があるわけないだろ、と言われ続け、ほとんど仕方なく打ち込みやパソコンでの楽譜の浄書に挑戦してみましたが、打ち込みで作った自分の曲はどこからどう聴いても偽物でしかなく、人の血や体温はどこにも感じられない上辺だけのハリボテにしか思えず、さらに浄書した譜面に至っては、本当に自分の曲?!と疑ってしまうほどの距離感…。

この作業をしないと作曲家として仕事が出来ないんなら私は作曲家の仕事はしなくていい、とサッサと諦め、作曲科を卒業しミュージシャンコーディネートの経験がある不思議なバレエピアニストに戻っておりました。。。

バレエピアニストとしてまた活動を始めると、今度は以前にはまるで経験したことがなかったたくさんの壁が自分に押し寄せて、このままではこの仕事も続けられないかもしれない、と思うところまで追い詰められ、自分のちからだけでは成長出来ないと感じ、大ベテランのピアニストさんが弾いているスタジオに直談判して、レッスンを見学させて頂くことに。。。 

そこで観て、聴いたレッスンは、今までの自分の中にあったバレエピアニストの役割を大きく覆すような、素晴らしいものでした。

更に、現在自分が感じている仕事上での悩みを聞いて頂くと、「それはバレエピアニスト誰もが思っていることだし、それに気づいたということはこれから成長していける証拠。気づかないで終わるピアニストもいるけど、そういうピアニストは成長もなく何十年も同じレパートリーを弾き続けているものよ」と仰って頂き、私が感じていたことがこれからの成長に繋がるから、と励まして頂き、今があります。

バレエピアニストとして復帰して今年で6年目ですが、通常のレッスンの他に外国のバレエ団からいらした先生方の講習会や、バレエの演目に関するワークショップなどでもお声掛けして頂き、演奏させて頂いています。

ここ最近は音大を卒業した若いピアニストさんからバレエピアニストについての相談を受けることも増えてきました。

バレエピアノは正解がない世界です。
自分の弾きたい曲をレパートリーとして、自由にアレンジして弾くことが出来る職業だと思います。
また、異分野ではあっても同じ芸術をストイックに日々突き詰めているダンサーの方々との出会いもあり、音楽家としての見聞を広げることが出来ます。

私の場合、英語が全く話せないのが少々ネックではありますが、だからこそ「音楽は世界共通語」を実感しています。(て、開き直りは良くないですが…)

と、とりとめもなくバレエピアノについて今思うことを書き連ねましたが、現在山梨県へ向かっております。

これから午後から夜にかけて、バレエの試験伴奏をしてきます!
今日1日で軽く見積もっても120曲ほど弾いてきます。
チビちゃんクラスからおねえさんクラスまで。

体力集中力勝負な仕事で、年々衰えを感じずにはいられないイベントではありますが、それでも試験本番の生徒さんたちのキラキラした瞳で踊る姿に感動をもらい、その瞬間に立ち会えることが素晴らしくて結局辞められないでいます。。。 

更に、試験官の先生は外国の方で、英語重要不可欠……
 
挨拶と自己紹介だけは覚えましたので、あとはYes!thank you!see you!で何とかなるでしょう。

それでは、長い散文お読み頂きありがとうございました!

ジャンジャン弾いてきます!!