張替夏子の音楽ブログ。

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2016年1月19日 日本名曲アルバム 感想。

昨日は3曲、拙作アレンジが放送となりました♪

放送順に裏話など。

♪「サウンドオブミュージックメドレー」
最初に発注が来た時には、「ドレミの歌」単独だったのですが、サウンドオブミュージックには個人的にとてもとても思い入れがあったもので、思い切って自ら「メドレーにさせて頂けませんか?」と初めての直談判(大げさ)。

そして速攻デモ音源を作り、ディレクターさんとメールでのやり取りをさせて頂き、メドレー採用!となったのでした。

私にとってのキー曲である「サウンドオブミュージック」のお話を以下。

洗足学園の附属の音高に通っていた2年生のとき、文化祭でミュージカルを演ることになり、今でも覚えている光景ですが、廊下でいきなりクラスの生徒会委員に「張替さん、サウンドオブミュージックのオーケストラの楽譜、アレンジして!」と声をかけられました。

そこから生徒たちの無知だからこそのヤル気と、先生方の経験からくる意見の食い違いなど、いろいろとすったもんだがありましたが、ミュージカルは無事に成功。
翌年の3年生のときにも同じ演目をパワーアップさせて再演しました。

この経験から声楽科に転科する子や、ミュージカルに目覚めた子、かくいう私も作曲科に進学するひとつの理由になったわけです。

夏休み返上で毎日学校へ行って、ひとつの作品をみんなで作り上げた宝物みたいな日々を思い出しながら、あれから約20年(……。)経った今の自分ならこういうふうに杜の音さんたちに提供したい!と思いながら形にしました。

という個人的にかなり思い入れのある曲だったので、収録でも演奏を聴きながら、一番楽しくて毎日笑いっぱなしだったあの当時の想い出が蘇ったりして、冷静に努めるのが難しくなるくらい胸いっぱいになってしまいました…!

当時声をかけてくれた友人と、簡単に引き受けた無知な私…、本当にありがとう…!!と思わずにはいられません。(笑)

ちなみに、あっという間に終わってしまった「ドレミの歌」ですが、ここに譜面を載せたいくらい、実はカオスな事になっていました。
杜の音さんたちの素晴らしい演奏のおかげでサラッと難なく聴こえていたと思いますが、強い絶対音感のある方には歌うのが不可能なくらい、階名と音が合っていません!
めちゃくちゃ演奏者泣かせ!
「♪ドレミファソラシ」と歌いながら、音は「♪ドシラソソラシ」だったり…。
譜面を書きながら、これ…やっていいのかな…どうしよう〜!!と何度も悩みましたが、あの一瞬しか「ドレミの歌」の出番はないので、よし!もう最初から最後まで全力で崩壊させよう!(笑)と決めて書きました。
個人的にはソプラノさんたちの「♪ドーはドーナツ、レー、レはレモン〜」の平和な感じが、他のパートの人たちの苦労を俯瞰して見ているようで好きな部分です。

更にちなみに、最後の「すべての山にのぼれ」ですが、いわゆる定番の伴奏では面白くないなぁ…と思ってしまい、ふと浮かんだのは「マリア」つながりの音楽的な洒落でした。。。

たくさん遊んでしまいました…、が、素晴らしい演奏に助けられました…。
本当に有り難かったです…!

さて、次の曲です。

♪「チムチムチェリー」
この曲も、私の音楽人生の中での最初のキー曲(キーパーソン的な)で、ヤマハの専門コースのオーディションを受けるきっかけになった曲です。

ワタクシの幼少期は僅か数年間だけちょっとした神童もどきだったので、先生に何か教わる前に出来ることが多少あり、このチムチムチェリーも自分で勝手に伴奏を変えたり、メロディを変えて変奏曲のようにしたりと勝手に遊んでいました。
(多分絶対音感のおかげで聴いたものを覚えて弾くのが得意だったと思われます)

あるときそんな地味な遊び弾きを先生に見つかり、これで専門コースのオーディションを受けましょう!という話になりました。
6歳くらいのときです。

この自分しか面白くない地味な遊びをしていたおかげで、専門コースのオーディションに合格し、作曲することや即興することなどをたくさん学びました。
(しかし後の音大受験ではヤマハで習ったあれやこれやが自分の中では大変な障害になり、一度ヤマハで習ったことを壊して音大受験用のクラシックの基礎に取り組むことがとても大変でしたが、今となってはヤマハの要素をバレエピアノに活かせたりもしているので、なんとか臨機応変に…、といった状況です)

そんな自分にとって印象深い「チムチムチェリー」のアレンジには、その幼少期に私が遊び弾きしていた要素などをたくさん盛り込みました♪

それプラス、バレエピアノの要素も。
三拍子でワルツの音楽だとどうしても普段弾いているスタイルが強く出てしまうため、少々バレエピアノ風なチムチムチェリーとなってしまいましたが、ステッラさんたちの艶のある音色との相乗効果で豪華なチムチムになったかなぁと思います。

そして3曲目。
♪「シャルウィーダンス」
バレエピアノをもう結構長くやっているにも関わらず、このあたりの雰囲気の音楽が最も苦手なジャンルです…。
でもいつもいつも自分が得意な曲ばかりやらせて頂いているのもどうなんだろうか。
失敗するなら早いうち!と思い切って自分から選んだ「シャルウィーダンス」でしたが、こういう明るい曲の要素がワタクシの中には一ミリもないので、本当になんだか常にフワフワと宙を浮いているような感覚で書いてしまいました。。。

一番心配だったこの曲ですが、演奏に助けられるとはまさにこのことで、収録当日のカメラリハーサルの時には素晴らしい演奏に心底感動してぼーっとしてしまい、指揮者の先生が「いかがでしょうか?」と伺って下さったにも関わらず、「素晴らしすぎて…感動しました…」とアレンジャーとは思えない感想を述べてしまいました。
(通常はここで直したいところや音楽的な表現等、指揮者の方と打ち合わせたりします)

大人っぽくて美しいハーモニーに、キレッキレのピアノ、そしてステキな「ワンツースリー!」が聴けて大満足でした☆

拙作アレンジ以外にも、昨日は耳馴染みのあるミュージカルの名曲がアレンジによって生まれ変わっていました。
「2人でお茶を」の繊細なハーモニーや、さりげないけれどとても難しい転調、エンディングの「夢路より」では改めてハーモニーの美しさを感じることが出来ました。

そんな中でも私がとっても気に入ったのは、「チキチキバンバン」、ステッラの女声アカペラ。
アカペラの可能性と、歌っている皆さんの楽しそうな表情、所々に遊びの要素が光るアレンジに、演奏が終わった瞬間、テレビの前で拍手してしまいました。

とても楽しく、内容の濃い「ミュージカル特集」でした。