張替夏子の音楽ブログ。

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「浜辺の歌」アレンジについて。

今日の放送ではゲストの幸田浩子さんの「浜辺の歌」が放送されました。

 

早速ですが、以下「浜辺の歌」のアレンジネタバレです。

 

「浜辺の歌」は誰もが一度は歌ったことがあるくらいの有名な曲だし、原曲通りにして、そこにコーラスを足すような形にするかな…、とまずは思いつつ、自分なりに歌詞を解釈している最中に浮かんだ音型や、関連する言葉などを整理していたところ、これはもしや…歌詞の情景をもっと音で表現しても良いのかな?と思い始め、、、


以下、実際にアレンジする際に譜面を書く前にメモ書きする自分なりの資料を、分かりやすく書き直したものです。

 

・1番…「あした」=「朝」という意味。朝日に照らされてキラキラしている水面の表現をピアノ高音域で。
「貝」や「雲」といった具体的な物から感じ取れる「むかしのことぞ、しのばるる」。
そのイメージは各々で良い。断定されていないが、懐かしさを感じている。

 

・間奏…打ち合わせで「当日は2番までと短いので旋律は全て幸田さんで」ということになったので、ここで武蔵野の皆さんのハーモニーを堪能できるように。そして幸田さんの美しい高音が響くようなオブリガードを。

 

・2番…「ゆうべ」=昨日ではなく「夕方、夕暮れ」という意味。陽が落ちる前の僅かな時間に見れる美しい風景。儚い。穏やかな。今日から明日へ。繰り返される日常の中にある自然の美しさ。寄する波、返す波。月の色、星の影。「むかしのひとぞ、しのばるる」。ここでも昔出会った人、家族?を思い出している。

そしてまた朝日が昇る。

 

一貫したテーマは「昔を思い出している、回想している、懐かしく思う」


以上がアレンジする前に自分でまとめるメモ的なものを分かりやすく書き直したものです。

このようにして書き出したものを元にして、音型やモチーフの材料にしていきます。

 

その結果が今回アレンジした「浜辺の歌」でした。

 


よく、「どのようにアレンジしているんですか?」とか、「どうやって作曲しているんですか?」と聞かれることがあります。
(作曲やってる人は必ず一度は聞かれる質問かと…)

 

このあたりの話は本当に人それぞれなのですが、私の場合は「作曲」も「編曲」も、両方この「自分なりのプロットを作るために必要な情報をメモ書きする」ことから始まります。

 

大学生の頃、漠然とした自分の中にある想いをいきなり音にするのではなく、もう少しクリアにしてから譜面に向かった方が五線紙の上に形にしやすく、更にしっかりとした理由の元に音を選んでいけるのではないか、と考えた結果、まずは題材にしたいテーマに沿った「言葉」や「色」、比較的テーマに近い「絵画」や「文章」を紙に書き出したり、資料を集めるところから作曲する作業を始めていました。

 

ちなみに、私のところにはいきなり音が天から降ってくるようなことは滅多にありません…。
降ってくるのを待っていても何も作れないので、何かを手掛かりに、内からじわじわ形にしていく…、という方が近い表現です。

 

この番組で手がけているアレンジに関しても、制作期間が短いときにはこのメモも走り書きになってしまいますが、じっくりとこの作業をする時間があるときにはこの五線紙に向かう前の部分に時間をかけています。

 

そのほうが結果的に五線紙に向かったときに迷うことなく書き進めることが出来るので、私にとっては効率が良いと感じるこのやり方をずっと続けています。

 

とはいえ、繰り返しますが作曲の仕方が人それぞれにあるように、アレンジのやり方も人それぞれだと思いますので…

 

今回は自分なりのやり方をここに書いてみました。

 

原曲を聴いて自分がどう感じたか。
詞を読んで自分がどう感じたか。
どんな音を選びたいか。
どのように音を重ねたいか。
相応しい音はどれか。

 

見通しの良い譜面を書きたいと常に思っているので納得いく形が見えてくるまでは取捨選択の繰り返し。


これが私には非常に疲れる事なので毎回頭から湯気が出そうになってしまいますが、この過程を経て終止線が弾ける瞬間が自分にとっては何にも変えられない尊い瞬間です。

 

なんでこの作業が好きなのか、自分にも分かりません…(笑)

 

というわけで、次回は2時間スペシャル!

発注の連絡も来ていますが〜…

ゆっくりと楽しんで観れますようにー☆
(それは自分次第〜)

今日の放送感想と、今後についていま思うこと。

今日は担当アレンジ曲の放送はありませんでしたが、年に一度出演の武蔵野音大の皆さんの演奏がとても素晴らしかったので、当日生で聴けなかった楽曲も合わせて放送を堪能しました☆

 

 

この収録回ではスケジュールなどの都合もあり、ゲストの幸田浩子さんアレンジのみ、他各団体のアレンジの発注はありませんでした。

 

昨年は武蔵野の皆さんに1曲でしたが歌って頂けたので、少々残念ではありましたが、そのぶん一曲入魂で、担当曲に時間をかけて形にすることが出来たかなと思います。

 

担当アレンジは次回放送予定です!

 

***


以下、ちょっとリアルな話…

私の現在のアレンジのレギュラー仕事はこの番組のお仕事のみ。
今は一切個人的なお仕事を引き受けていないので、発注が少ないと妙にゆったりと日々を過ごすことに。。。

 

自由な時間で身体を休めたり、趣味の時間を作れたり、弾くことや書くこと以外のことにも時間を費やせたので良かったと言えば良かったのですが…

 

番組のおかげで日々書くことに慣れてしまったこともあり、これまた贅沢にも

「アレンジ、書きたいんだけどーーー!!」

と猛烈に思ってしまいました…。

 

それと同時に、今後の身のあり方についても考える余裕があり、あれこれと考えを巡らせていました。

 


今まで自分がやってきた仕事。
学生の頃から続いているバレエピアニストの仕事。
受験生のソルフェージュレッスンの仕事。
ジャズの難しいソロパートや譜面のないアドリブを含むビッグバンドなどの採譜のお仕事。

 

そして学生生活を終えて、ひょんなことから音楽制作事務所に就職することになり、弾くことや書くことからは離れてひたすらコーディネーター業務に追われた5年間。

 

それから演奏活動を主としての活動が始まり、バイオリニストさんやサキソフォ二ストさんとのデュオ。
ボーカリストさんとのライブ活動。
そしてピアノソロで自作曲をCDにしてもらい、レコ発ライブをやったこと。などなど。

 

音楽漬けの学生生活を終えてから、様々な仕事に関わりましたが、正直言って今のアレンジのお仕事ほど、携わった方々に喜んでもらっている仕事はない、と思います。

 

テレビという媒体のおかげで沢山の方に届くから、ということもありますが、拙作アレンジを演奏して下さったこれからの将来が楽しみな若い音楽家の皆さんのみならず、指揮者の先生方やスタッフの皆さんにも毎回嬉しいお声かけをして頂き、もちろんそれが全てではない事は重々承知していますが、少なくとも私のアレンジを喜んでくれる方がいることを実感しています。

 

これだけ長く音楽に携わってきて、自分ではない誰かが喜んでくれる、というのは初めてのことです。

 

そして、お恥ずかしながらこの歳まで、
「自分のために音楽をしている」
という考えに1ミリも疑問をもったことがありませんでした。

 

誰のために?なんのために?
もちろん自分のためです。
自分が音楽を通して自分の心を表現したいから。
自分が音楽を通して人と出会い、コミュニケーションが取れる事が嬉しいから。

 

それだけで、ここまでやってきました。

 

 

指導者になって人に教えるのも性に合わない。
(自分が頑張った瞬間なんて、ほんの一部の期間だけで、人に指導できるほどのものではないし、ストレートに言ってしまいますが、人の成長に興味がないので教える立場なんて申し訳なくて私には出来ません)

 

ピアノの演奏も仕事として長年やっていますが、自分が演奏する理由がないとしっくりこない。
(そういう時点で自分は演奏家気質ではないのが明白です。ソリストのパートナーだったり、バレエのレッスンでの演奏、という理由がないと、ピアニストとしての自分をなかなか受け入れられないのです。理由は分かりません。なので、CDレコ発ライブ関連、これはちゃんとプロデュースして下さった恩人がいたので、その方のために頑張ると決めて臨んだものでした)

 

書く仕事に関して。
ダントツで好きです。
充実感も他と比べられないほど強く感じられます。
自分の居場所、という感じが強く、結局どんなに批判されてもめげないでいられる仕事。

 

不思議なのですが、演奏に関しても、教えに関しても、それほど批判はないんですよね。
その代わり、認められたり褒められるわけでもない。

 

しかし、書く仕事。アレンジに関して。
今までほとんど自分の演奏に関してだけしかアレンジをして来なかったので、共演者の皆さんに喜んでもらうことはあっても、番組に関わるまで聴き手の声が自分のところに届くことはありませんでした。

 

番組のおかげで本当にたくさんのご意見ご感想を頂くようになり、拙作アレンジに触れて喜んでくれた方の声も届くようになり、私の音楽活動で初めて、もしかしたらこれを自己満足で終わらせておくのではなく、人のためにやったほうが良いのではないかと、初めて思ったのがこの仕事です。


と、長々取り留めもなく思ったことを書き連ねてみましたが、今後の展開として、もっと沢山の合唱を愛する方々のところへ、自分のアレンジを届けたくなったのです。


今はまだその気持ちを自覚しただけで漠然としていますが、今まで出会った方々のちからを少しずつ借りながら、何年かかってもいずれ形にしたいと強く思っています。

 

私のアレンジ作品が誰かの人生を豊かに彩ることが出来たら、それを自分の生業に出来たら、自分がここまで音楽に時間を捧げてきた意味があったんじゃないか。

 

番組でアレンジを担当させてもらって得たことのひとつが、これからの自分の人生の目標として形になった気がしています。

まわり道しまくりましたが、目標なんて持ったことがなかった私がようやくここに辿り着いた、と実感しています。

 

「自分が出来ることで誰かの役に立ちたい」と、音楽をやっていて初めてこう思っている自分に驚いています。


年内から少しずつ、この気持ちをいろんな人に聞いてもらえるように、動き始めたいと思っています。

10月17日の放送感想☆

今日は待ちに待ったドリームシンガーズの放送日でした!

 

体調不良で自宅療養をしていた時期とちょうどドリームシンガーズのリハーサル、本番もその期間に重なってしまったので、自宅で「どうだったかなぁ…、無理を書いたところはなかったかなぁ…」とずっと気になっていました。

 

後日、聴きに行った方から「とても良かった!今年も楽しめました」とご連絡頂き、また演奏して下さったメンバーの方々からも、「ちょっとだけ大変なところもあったけど(あったんだね…申し訳ない…)素敵なアレンジで良かったですよ〜」と伝えてもらえて少しだけ安心。

 

ですが、やっぱり実際の演奏を聴かないと、何とも言えない…と思っていたので、今日の放送で3曲ともカットにならず放送されていたのでとても有り難かったです☆
(アンコールも後半の盛り上がりがかろうじて提供シーンで…!)

 

ドリームシンガーズの場合、通常の放送回と違い編曲についての話し合いが結構しっかりと行われるので、全てこちらの自由に書けるわけではないのですが、スタッフの皆さんからの熱い意見を元に、自分なりの音作りをしていく、といった感じになります。

 

ではいつものアレンジネタバレを。

 

時の流れに身をまかせ
テレサテンの代表曲といえばこちらですよね。
最初は以前ハルモニアにアレンジした「別れの予感」の案も出ていたのですが、あれは自分の中ではハルモニアの皆さんのために書いたアレンジで、あのアレンジを超えるものは書けない自信があったので(どんな自信…)、「時の流れに〜」に決まってくれ〜!と念じていたらそうなったので安心していたら、自分にご指名が来たのでビックリ…。

 

というのも、もちろんこの曲は以前から知っていたのですが、サビの、


「♪ときのなーがれーにみーをまーかせ〜」


のあとの合いの手(というかコーラス)が、


「♪まーかせ〜」


というのがどうも…なんか…しっくりこないというか…ちょっと…コミカルに聴こえてしまっていつもここで笑う、という。。。
(次の「♪そーめーられ〜」も同様…)

 

そんなわけで、第1稿では1番だけこの合いの手を無しにして、ピアノに弾いてもらうという方法をとってみたのですが、
「やっぱりこの曲はこの合いの手ありきだろう」という事になりまして…
(確かに無い方が不自然なほど浸透している合いの手ですからね…はい…。)

 

でも、女声全員で、というのもちょっとなぁ…と考えた結果、soliにして2人でハモってもらおう!ということで(私の心も)落ち着きました。

 

と、男声がガッツリ裏方にまわるのは打ち合わせ時に決まっていたので、このあたりは頭を捻りながらなるべく「歌っていて楽しい(気持ちいい)オブリガード」というテーマで、楽しく書かせて頂きました。
(オケでいうところのチェロや、吹奏楽でいうところのホルンなんかのイメージです)

 

そして私がよくやるパターンではありますが、女声メインのときには間奏で男声ソロを書きたくなるのです。
今回も大平倍大さんがこの曲の世界観たっぷりに歌って下さっていて感激でした☆

 

 

越路吹雪メドレー」

最初は2曲だけってメドレーって言うんですかね〜?なんて思っていたのですが、構成案が届いて「ろくでなしで始まって、サントワマミー終わったらろくでなしに戻る」ということになっていたので、実は「まあそれはなんとも(自分の)感情が落ち着かないわ…」とビビってしまったのですが、それでもこのタイプの違う2曲がメドレーになるというのも面白いのかも(自分だけだったら絶対考えつかない)、と思えたので、スケッチの段階でまず繋ぎ目の案を時間をかけて幾つか出してみて、全体が見通せるようになってから一番しっくりくる繋ぎ目を選びました。

 

結果的には間をとって別曲に行くよりは、ある程度パッと画面が切り替わるように移行した方が面白い、と思えたので、今回のような手法を取りました。

 

ところで「ろくでなし」は通常の放送回でも何度も歌われている名曲で、以前アレンジャーの萩原さんに、

「私は今年イメチェンしたいんだよね。癒し系卒業したいんだ」

と話したら、

「じゃあ「ろくでなし」ですよ!オーウィ!を夏子さんが書けたらイメチェン成功ですよ!」

と2人で盛り上がり、いや、それはない。私が「オーウィ!」を書く日はやってこないだろう…
と思っていたらメドレーで来た、という小話付きです。

 

イメチェン第一歩になりましたでしょうか…??

 

個人的にはやはり「ろくでなし」より書きやすかった「サントワマミー」。
男声がしつこいほど「サントワマミー」と歌っているところが好きです。
書いているときに「あ、入った…。ここも入った…!ここにも入った〜〜!うわーー!」
と1人で大騒ぎしてしまいました。

(アレンジ作業中は1人で笑ったり泣いたり怒ったりと騒いでいるので、鶴の恩返し的な、誰にも観られたくない姿です…)

 

女声の美しい旋律の裏から聴こえてくる、本当に夢のように繰り返される男声のサントワマミー…
そんなうっとりを一気にぶった切り、現実的に「ラパパ」が始まり、最後はピアノの余韻で終わる。

というところでしょうか。


いずれにしても、通常の放送回だったら絶対に私が自ら選ばない2曲だったと思うので、とても良い経験をさせてもらいました♪


そして前回に引き続き、今回もアンコール曲を担当させて頂きました「今日の日はさようなら」。

 

こちらも打ち合わせ時に「途中で藤原さんのご挨拶が入ります」という決定事項があったので、前回同様に藤原さんのご挨拶に合わせてご挨拶が終わり次第どこからでも次へ行かれる構成で書きました。
(残念ながら放送では聞けませんでしたが…)

 

そして最後は大盛り上がりで盛大に終わるように、というお達しだったので演奏家の皆さんが気持ちよく歌いきれる、そして聴いているお客様も消化不良にならないように、としっかり盛り上がりを作り、コンサート全体が締まるようにアレンジしました☆
(こちらも聴けませんでしたが〜…泣)

 

アレンジネタバレは以上です。

 

以下、拙作アレンジ以外の個人的な感想です。

 

オペラコーナー、とてもとても良かったです!!!
メンバーの皆さんの本職といえばそうなのですが、さすがだー!と感動でした☆


そうだ…いつもこんなに歌える人たちに拙作アレンジを歌ってもらってるんだ…
と、改めて感謝感謝…☆でした。

 

そして「いい湯だな」のなんとコミカルで面白かったこと!
セリフあり、最後の振り付け?ありで、やっぱり歌い手さんたちは芸達者だなぁと感心しました!

 

 

長々と興奮のままに書き散らかしてきましたが、最後に。

 

今年のドリームシンガーズは、これに尽きます…


「会場で聴きたかった…!!」


来年…もしまた機会を与えてもらえたら、今度は体調管理に気をつけて過ごします!
絶対に、また入院なんてことのないように〜

9月26日放送の感想♪

楽しみにしていた回の放送。

日中に来月分の発注があったので、早速手がけつつ、19時1分前に作業をやめてテレビの前へ♪


欠席してしまって本番の演奏を聴けなかった、太田裕美さんの「九月の雨」から始まりました。

 

音楽的にも素晴らしいこの曲の盛り上がりがアレンジのせいで欠けることのないように、と気をつけて構成を考えて形にしました。

 

そして、私がこの曲の中で一番好きな、
「♪季節に〜、褪せない〜」
の部分が、すごく綺麗に合唱と合っていたので一安心。。。

これがやりたかった…!

 

更にこの曲を演奏したアンサンブルオアシスの皆さまにも沢山の感謝です!

 

時にパーカッションのような、または鋭い弦楽器のように原曲の持つリズムを歌わなければならないところが多かった合唱パート。

(ピアノのみではこのリズム感を補いきれず)

流れるような歌いやすさは今回ほとんどなかったかと思いますが、1番の聴かせどころで美しいハーモニーを届けて下さり感謝〜!!

 

ピアノパートも、一定のリズムをひたすらキープする、クラシックの演奏家さんには若干酷なアレンジとなってしまいましたが、心配もいらなかったほど原曲に散りばめられていたたくさんのモチーフを巧みに演奏して頂き、水野さんにも感謝でした!

 

本家本元、太田裕美さんの「九月の雨」を直接聴けなかったことが悔やまれますが…、本当に素敵なオアシスとのコラボだったと思います。

 


そして、「愛のメモリー」。
放送で聴くとまたスタジオで聴くのとは違う感動がありました。

 

こちらはもう、演奏されるアミーチさんたちの実力が分かっていたので、ピアノはよりピアニスティックに美しく。


コーラスには裏方の役目あり、旋律を奏で、美しく聴かせてほしいと思いながら書いたオブリガードも連発。


そしてソリストを支える厚みのある響きを聴かせてくれ〜〜〜〜!!

 

と、スポーツ解説者のように熱くなりながら書きましたね……。はい……。

 

そしてこの曲でも好きな部分があります。
「♪二人に死が訪れて」の2拍前からのところです。
ここはヤバいです。。。

 

この曲をアレンジ出来て本当に良かったなぁ…、と思う素晴らしい演奏でした!
提案した母も感動でウルウルで聴いていました。。。

 

採用、ありがとうございました…。

 


ところで、そんな感動の「愛のメモリー」を夕飯を食べつつ観ていると、ワタクシの父が、

 

「お前はピアノも弾かないし、この歌は作曲家が作った歌だろ?じゃあ何をやってんだ一体」

 

と言うので、

 

「え?編曲だけど」

 

と言うと、(以下、会話形式)

 

父「だから、何なんだって、お前がやってんのは」

 

娘「だから、編曲だってば」

 

父「メロディーは変えてないだろうが」

 

娘「メロディーなんか変えたら訴えられちゃうわい」

 

というやり取りを聞いていた母が、
「書いてる譜面持ってきたら?」と言うので持ってきて父に見せました。

 

父もよく知っている「北酒場」。

 

北酒場のメロディーここからね、わかる?」と説明しつつ、しばし無言で楽譜をジーー、と見る父…。

 

父「しかしなんでこんなにお前が1人で書かなきゃならないんだ。楽譜くらい売ってるだろ」

 

娘「売ってるかも知れないけど、これは番組の収録のために依頼されて書いてるの。編曲の仕事は全部のパートの楽譜を1人で書くことなの」

 

父「作曲家はメロディーだけ作って、こういうのは書かないのか」

 

娘「作曲家が作ったのはメロディー。ピアノのパートと元のメロディーを変えずに合唱のパートを書くのが編曲のお仕事なのです」

 

父「ピアニストと歌う人は自分で作らないのか」

 

娘「作らんよ〜、それぞれに作ったらバランバランになっちゃうでしょ」

 

父「……もう、わかった」

 

娘「ホントに分かったの〜??」

 

と譜面を返されたので、分かったんだか分かってないんだか…

 

それにしても、公開収録にも聴きに来てくれた父が、今まで娘が何をしているのか分からんで聴いていたのか〜、と思うと…(笑)


あのねー、テレビから聴こえてくる音、歌もピアノも合唱も、全部ワタクシが譜面に書いてるんだよ、父ーー。

たくさん勉強させてもらったから、書けるようになったんだからねーー!

と念を押して言いましたが…。。。

 


裏方のお仕事というものは内容を伝え、理解を得るのがなかなかに難しい、ということが分かりました。。。

弾くお仕事復帰。

7月末からお休みさせていただいていたバレエピアノのお仕事、約2ヶ月ぶりに復帰しました。

 

バレエピアノ仕事、音楽制作事務所に就職していた時期があるのでブランクはありますが、全て合計すると約12〜3年ほど携わっている事になります。

多分その間、2ヶ月も間が空いたのは恐らく自分史上初めてのこと…。

 

でしたので、

2時間のレッスンで集中が続くか、

カンが鈍ってないか、

咄嗟の判断が出来るか、

そして何より身体の不調なく2時間弾き切れるか…

 

と、始まる前は1人で勝手にドキドキしていましたが、なんとか流れを滞らせることなく終える事が出来てホッとしました。。。

 

 

この2ヶ月間、弾くことから少々離れて書くことしかしないで過ごしていましたが、、、
(在宅仕事バンザイとか言って…)

 

書くことはとても好きですが、結局は内に内に篭る作業(行動も、精神的にも)なので、外に出す作業としてやっぱり演奏すること、=私の場合はバレエピアノの仕事が精神的にも必要不可欠だなぁと改めて感じながら弾いていました。

 

 

それにこういう臨場感のあることを少しでもやっていないと、演奏する側の気持ちを忘れてしまう。

 

それは書き手としてとても怖い事だと思うので、(自分は。です)

私の書いた楽譜を読んで、時間をかけて形にして演奏して下さっている演奏家の皆さんへの感謝をいつも忘れないためにも。

 

体力的な限界が来ないよう、日々気をつけることは沢山ありそうですが…。(腰痛持ち。)

 

とりあえずは、またひとつ、日常が元に戻って嬉しい限りです☆

 

 

明日は楽しみに待っていた放送日♪

私の担当曲はゲスト曲のみ2曲、という珍しい回ですが、聴いて頂けたら嬉しいです!

9月19日放送の感想。

今日の放送ではフェリスフラウエンコーアの皆さんによる「故郷の空」が放送されました。

 

誰もが知っているあのメロディー+歌詞の世界観×フェリス用お嬢様方程式=フェリスフラウエンコーア版「故郷の空」、となりました。

 

私がアレンジ中で表現したかったこと、譜面に書き込んだ音から演奏者であるフラウエンの皆さんがそれぞれに感じ取ってくれた想いを歌に込めて表現してくれた、素晴らしい演奏でした♪

書いた側からは感謝の想いしかないです。

 

収録時にはこの曲のピアノを担当した濱田さんが、「確認して頂きたいので、聴いてもらえますか?」と収録前に演奏を聴かせてくれて、弾きながら「私、ここがすごく好きなんです〜」と言って、また弾くのを再開して、とある場所でまた「私ここからの展開がすごーーく好きなんです〜!」と言ってくれて、演奏はもちろん何も問題なかったですが、ここまで分かってくれてるんだなー、と思うと、嬉し恥ずかしな時間でした…(濱田さん、ありがとう〜)

 

そして、来週の放送ですが。

めずらしく、ゲストさんアレンジonlyです。

楽しみなので先に言っちゃいます!

 

太田裕美さんとアンサンブルオアシスのコラボで「九月の雨」。

 

そして、与那城 敬さんとアミーチ桐の花のコラボで「愛のメモリー」の2曲です。

 

「九月の雨」のアレンジは、以前ハルモニアアンサンブルの女声版としてだいぶ原曲から離れたしっとり系アレンジをさせて頂きましたが、今回は本家の太田裕美さんが歌われるということで、原曲忠実アレンジでした。

攻めてます!(自分比)

私にしてはめずらしいリズム系アレンジで、仕上げるのがとーてーもー大変でした。

この収録は自宅療養中でお休みしてしまったので、放送で聴けるのを楽しみにしています♪

 

そして、「愛のメモリー」!

こちらは与那城さんがゲストと決まった時に、「何か与那城さんの歌で聴きたい曲ない?」という話になり、その時には保留だったのですが、自宅で母に何気なく話してみたら、「あの素晴らしい宇宙戦艦ヤマト歌ってた人でしょ?だったら愛のメモリーは?」と言われ、「え?松崎しげるの?美しい人生よ限りない喜びよ?あなたは離れはしない?の愛のメモリー?」と聞いたら「そう」と言うので、それをスタッフさんへ伝えてみたところ選曲打ち合わせのときに見事採用されていたので、言い出しっぺの責任として自らアレンジさせて頂きました☆

 

与那城さんは大学の先輩で、学年がギリギリ重なっていなかったので在学中は面識がなかったのですが(年齢は近いのですがワタクシが二浪しているため…)、周りに共通の知り合いもいたりして、収録当日は母校の話など気さくにお話しして下さり、とても嬉しかったです♪

 

その辺りのお話は放送後にまた。。。

 

ということで、来週!

めちゃくちゃ楽しみです!

 

その来週の放送までに仕上げたいアレンジ。

なんと、ロックです…。ロックって…。

「カッコいいアレンジでお願いします!」

とお願いされてしまったので、私なりのカッコ良さを追求する日々です…。

形になるかな。。。

 

頑張ります☆

 

9月5日、2時間スペシャル感想♪

盛りだくさんの2時間スペシャル。

テーマも前半は「坂本九特集」、後半は「ザ・ピーナッツ特集」と名曲ぞろい。

 

拙作アレンジ曲は、昭和音大の皆さんによる「マイマイマイ」、フェリスフラウエンコーアの皆さんによる「心の瞳」、Jスコラーズの皆さんによる「大阪の女」の3曲が放送されました。


いつものアレンジ解説他諸々など。


マイマイマイ」??、不思議なタイトルだなぁ、なにこれ…
(♪再生)
なに〜すごい良い曲〜!

ステキーー!
しかも歌は昭和音大〜!
よし決めた。
これ書こう。
という流れでした。(文章力…)

 

まず最初に浮かんだのは、サビをアカペラで歌う昭和音大の皆さんの姿でした☆
このイメージを最後の山場に設定して、対比させるようにAメロはソロで始めてみよう!
原曲の雰囲気はそのまま保たせたいので、ピアノはリズム隊に徹してもらって、更に2番のAメロはカルテットで書いてみよう〜おおー楽しいなぁ〜♪
と、あっという間に構成が決まっていく過程がとても楽しかったです!

 

というのも、自分の中での昭和音大さんたちのイメージがこの曲とすごく合っていたこと。
それから最近の皆さんのパワフルな歌声に、私自身もパワーをもらっているなぁ、と思っていたことなど、それらが集約されてなのか、非常に書きやすかったです。

 

当日の演奏もしっかりと丁寧に仕上げて下さり、この曲をたっぷりと歌うイメージは私の中にあまりなかったのですが、何よりも一番の見せ場として書いたアカペラ部分、そしてソプラノソロが想像していた以上に素晴らしかったので、感謝と共に拍手を送りました!

 

 

続いて「心の瞳」は自ら挙手のパターンで書かせて頂きました。
だって、あの、「心の瞳」です…。
この曲に関するエピソードは有名ですし、調べるとすぐに出てきますのでここでは割愛しますが、この名曲がついに来たか…と。
それもフラウエンで…!!
と、熱い心の炎が燃えはじめました…!笑

 

フラウエンサウンドの優しく包まれるような響きで歌われる「心の瞳」はどういうイメージなんだろうか、どういう響きが相応しいのだろう、とじゅうぶんに自分の中で想像しながら慎重に慎重に音を選んで重ねていきました。

 

いつもの、フラウエンに対する私なりの理想や好みももちろんあったのですが、それよりもこの曲の持つパワーが損なわれることのないように、聴き手側にメッセージが届くようにと思いながら書かせて頂きました。

 

収録では大変ありがたい事に、私の中ではじゅうぶん過ぎるほど素晴らしい本番の演奏だったのですが、土屋先生やメンバーの皆さんから、「もう一度歌わせてもらえたらもっと良い演奏が出来ると思うので歌わせて欲しい!」と本番テイクを2回も歌って下さって、5分近い曲を繰り返すのは本当に体力気力共に消耗する事だと思うのですが、皆さんの情熱があっての今回放送された本番テイクとなり、無事に終わったときはもう感謝感謝でひれ伏したい気持ちになりました…。

 

感動の演奏を何度も聴かせて頂き、私の心も浄化された、今思い返してもとても尊い時間でした。


続いて「大阪の女」のエピソードを。
まず打ち合わせ時に、「4番まであるのでアレンジでそれなりに工夫して欲しい」との事だったので、書く前プランの時間に、自分の中でそれぞれがイメージの違うシチュエーションということで書いてみたら面白いかな、と思い、
1番はこういうイメージなので音楽的にはこう。
2番はこういうイメージなので音楽的にはこう。
といった感じに歌詞からのイメージも取り入れながら具体的にしていきました。

 

で、このアレンジでの1番の悩みどころは「間奏をどこに配置するか」でした。

 

通常ならだいたい3番までの曲が多いので、感覚的にも2番と3番の間に間奏を置いて、盛り上げて3番という形が私は好きなのですが、この曲の場合4番まである…。

 

さてどうしよう。。。

 

と悩み、イメージし、こんな流れはどうかな?と、即興的にピアノで弾いて試してみたりしましたが、ふと、


「あ!そうだ!榎本先生のピアノで聴きたいイメージを間奏にしよう!」
と閃きまして(先生の演奏大好きなので)、
今までも自分のアレンジを榎本先生に弾いて頂いていますが、ちょっとしっとりな大人っぽい雰囲気のジャジーなものってなかったなぁ、と思い立ち、そういう間奏を持ってくるなら2番の後しかないな、ということで、全体の構成はい決まり〜!

 

「この間奏が活きるために3番と4番の間に間奏は無し。一気になだれ込む感じ」
と最初のスケッチに走り書きが残っていました。

 

ここからは私事も含め、なのですが、ちょくちょくここのブログでも自分の体調のことを書いていましたが、この収録があった8月は約10年ぶりに入院生活を送っていました。
退院後も体調に少々波があるため、現在も自宅療養中なので、今ほど、在宅仕事に感謝しているときってないです…。本当にありがたいです…。

 

そんなわけで、この収録には残念ながら立ち会うことが出来ず、いつも収録時にはスタジオに入り浸って演奏を聴くのが至福の時間なのですが、この時ばかりは大事をとってお休みすることになってしまったので、榎本先生とJスコラーズの皆さんに、
「ご迷惑をおかけ致します。どうぞよろしくお願い致します!」
とご連絡を入れたところ、ちょうど本番前最後のリハーサル日に皆さんが私のアレンジ曲を練習して下さっているときだったとのことで、先生からのあたたかいお言葉と、なんとメンバーの皆さんが私の譜面を持っている全員集合のオフショットを送って下さったんです…☆

 

これはもう感激でした!
体調不良と収録に行かれない残念さですっかり滅入っていましたが、心の元気は一気に満タンに!!

 

早く良くなって皆さんに会いたい〜!
でも無理できない〜!というジレンマで悶えました…!!

 

というエピソードからの、先日の放送で聴いた「大阪の女」。


榎本先生をはじめメンバーの皆さんが、私がこのアレンジでやりたかったこと、形にしたかったことを本当に分かって音にして下さっている〜〜、凄い〜〜、とひしひしと其処此処に感じる演奏でした…。

 

榎本先生の間奏のソロも、イメージより何倍もカッコよく弾いて下さっていてとても嬉しかったです☆


以上、解説ネタバレ諸々でした!


そんなわけで、先月の収録をお休みしてしまったので、残念ながらゲストの太田裕美さんにお会い出来ませんでした〜ショック…

 

しかし今回僭越ながら太田裕美さんのあの名曲を、再び、アレンジさせて頂いているので、私も放送される日を楽しみに待っています…!
早く聴きたい〜〜!!

 

そして、Jスコラーズの皆さんにももう一曲、この日に演奏して頂いたとっておきの名曲があるので、そちらも聴ける日を楽しみに…☆