張替夏子の音楽ブログ。

張替夏子の音楽活動中心のブログです。

2018年明けまして。

おめでとうございます。

 

平成30年になりました。

(なんだか不思議な響き…)

 

昨年12/25がバレエクラスの弾き納め。

ピンポイントでクリスマスの日が担当日だったので、レッスン曲をほぼクリスマスの曲で演奏しました。

そのあと26日から年明け納品曲の作業開始。

31日と元旦だけアレンジ作業を中断。

2日から今日も、休みなく作業しています。

 

今回担当した各曲がアレンジしていて楽しくて、全部早く書きたい気持ちでウズウズ。

 

結局、各曲の納品日も忘れて一気にアレンジ作業をしてしまい、納品前に慌てて清書作業をしているところです。(新年早々計画ミスやらかしました…)

 

2018年は音楽家としてどんな一年になるのか、番組を通してどんな名曲、名演と出会えるのか、とても楽しみな気持ちです♪

 

今年も番組を応援して頂けたら嬉しいです!

 

本年もどうぞよろしくお願い致します☆

2017年 まとめ

2017年に放送されたアレンジ担当曲まとめです。

勝手に自分で賞をつけました。

(合唱団順不同)

 

☆杜の音シンガーズ
♪知りたくないの(美しいソプラノが聴きたくて書いたで賞)
雪の降る街を(鐘の音が響いたで賞)
♪北の宿から(素晴らしい演奏だったで賞)
♪涙くんさよなら(原曲通りにしたところを驚かれたで賞)
♪さざんかの宿(ソロに痺れたで賞)
♪ありがとうの歌(トゥットゥ〜で賞)

 

☆コール ステッラ
♪ラ・ノビア(結婚式で絶対に歌ってはいけない歌で賞)
♪山小舎の灯(聴きながら一緒に歌ってくださいで賞)
カスバの女(兵頭さんブラボーで賞)
かぐや姫メドレー(一曲ずつフルアレンジしたいで賞)
♪ふるさとはどこですか(知られざる名曲で賞)
♪愛するハーモニー(とにかく楽しそうで賞)
♪耳を澄ましてごらん(巨匠の作品に手は出せないで賞)

 

☆Jスコラーズ
♪別れても好きな人(Jスコ、大好きで賞)
♪東京の灯よいつまでも(アルトとバスがめちゃムズで賞)
思案橋ブルース(テノールおいしいで賞)
♪大阪の女(ひと)(ジャジー風なピアノがお気に入りで賞)

 

☆Ensemble OASIS & AQUA
♪王将(楽しくアレンジしたで賞)
♪さだめ川(知られざる名曲で賞)

 

☆Ensemble OASIS
♪哀愁波止場(原曲聴いて号泣で賞)
♪アマン(女声のみでどうしたらいいか悩んだで賞)
♪海は恋してる(爽やかなハーモニーで賞)
♪言葉にできない(バランス良くアレンジするのがめちゃムズで賞)
♪くちなしの花(女声のみでどうしたらいいか悩んだで賞)
五番街のマリーへ(アレンジ難しかったで賞)
♪ふたり酒(楽しくアレンジしたで賞)
♪少女A(新境地を開いたで賞)


ハルモニア アンサンブル
♪はじめての出来事(長くて大変だったで賞)
港町十三番地(カルテットのところが大好きで賞)
♪私は街の子(スラスラ書けたで賞)


☆サンシャインシンガーズ
♪女心の唄(まとめるのに苦労したで賞)
およげ!たいやきくん(収録での演奏にビックリしたで賞)

 

☆フェリス フラウエンコーア
サルビアの花(ソロに痺れたで賞)
♪500マイル(胸を打たれたで賞)
♪あなたに逢いたくて- Missing You -(最も感動したで賞)
♪心の瞳(熱演に涙したで賞)
故郷の空(風景が見えたで賞)
♪雨がやんだら(アレンジ難しかったで賞)
きよしこの夜(冒険したで賞)

 

昭和音楽大学合唱団
♪白いサンゴ礁(めざせアンジェラ○キで賞)
♪マイ・マイ・マイ(若さがピッタリだったで賞)
♪ラブ・イズ・オーヴァー(男声の扱いに苦労したで賞)

 

洗足学園音楽大学コールファンタジア
♪いっぽんどっこの唄(母校愛がハンパないで賞)

 

☆ドリームシンガーズ
時の流れに身をまかせ(♪まーかせー、をカットしたら「入れて下さい」と言われたで賞)
越路吹雪メドレー(ついにパパラパをアレンジしたで賞)
♪今日の日はさようなら(当日聴きに行かれず涙で賞)


☆ゲストアレンジ
♪西銀座駅
ささきいさお & Jスコラーズ(3番だけ遊ばせて頂きましたで賞)

 

♪感謝状〜母へのメッセージ〜
島津亜矢 & 洗足学園音楽大学コールファンタジア(感動でうっかり仕事を忘れそうになったで賞)

 

♪夜明けのスキャット
森 麻季 & 杜の音シンガーズ(素晴らしいハーモニーに放心状態だったで賞)

 

♪九月の雨
太田裕美 & Ensemble OASIS(原曲通りに頑張ってリズム書いたで賞)

 

愛のメモリー
与那城敬 & Amici 桐の花(名曲をアレンジ出来て感無量で賞)

 

♪浜辺の歌
幸田浩子 & 武蔵野音楽大学室内合唱団(この番組でしか聴けないアレンジで賞)


♪泣かせたまえ
はいだしょうこ & 杜の音シンガーズ(はいださんの真摯に音楽に向き合う姿に感動したで賞)

 

*****

 

以上です!

多分取りこぼしは無いと思いますが…

あったらすみません!!

 

今年もあと1日ですが、

来月中旬までのアレンジ作業で立て込んでおります…

有り難い限り!です!!

 

来年は健康管理に気をつけながら、演奏してくれる皆さん、番組をご覧の皆さまに喜んでいただけるようなアレンジが書けるよう、まだまだパワーアップしていきたいと思います。

 

どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

2017年 12月30日

張替夏子

12月19日放送分の感想他。

年に一度のクリスマス回。

ワタクシの新曲担当曲は「きよしこの夜」(演奏:フェリスフラウエンコーア)でした。

 

こういう定番曲のアレンジをする場合は特に書く前にいろんなことを考えて、その考えがある程度まとまってから構成プランに移るのですが、このときにまず最初に思ったことは、

きよしこの夜、みんな何度も何度も歌ってるだろうなぁ…」

でした。

 

私自身飽きっぽい性格なのもあり、いつも通りの「きよしこの夜」は自分も書いていてつまらないし、幸いこの番組は「こんなこと、やっちゃっていいですかーー??」なこちらのノリに比較的「いいですよーー!!」と返してくれる率の高い番組なので、お嬢様アレンジがいきすぎないポップさに到達するくらいのさじ加減でいこう、と考えがまとまり、更にこれは試し弾きをしていたときに勝手にストーリーが巡ったのですが、以下自分なりにアレンジの拠り所にしたストーリーメモから抜粋です。

 

・1番
過去。アカペラ始まり。古い教会の中から聴こえてくるような聖なるイメージ。


・2番
現在。カノン、ピアノが加わる。少し動きをもって間奏へ。


・間奏
主旋律のモチーフをアレンジ。折り重なるように気持ちも高揚していく。未来に向かって。


・3番
未来。教会の扉が開く。目の前の風景が室内から屋外に変わる。景色が広がる。(ただし、テンションは上がりすぎない。お嬢様の落ち着きは失わない)

 

というように自分なりに作った具体的なストーリーメモを元にアレンジしたのが今回の日本名曲アルバム、フェリスフラウエンコーア版「きよしこの夜」でした。

 

ともすると「やりすぎ」になりそうな、ギリギリラインでまとめてしまったので、演奏側はどうかしら…気持ちがついていかないかな…、と心配しつつ、定番曲に少しでも斬新さを感じてもらえたら、と思っていましたが、これまでもワタクシのアレンジに共感して下さり名演をして下さっているフラウエンの皆さんでしたので、はい、心配ご無用〜♪

 

指揮者の土屋先生からも「賛美歌のアレンジでなかなかない内容だったので新しく感じられたし嬉しかったです」と伝えて頂きこちらこそ心から感謝の「きよしこの夜」でした。

 

このようにアレンジプランを事細かに説明することは日頃はありませんが、伝えなくても楽譜から私の想いを感じ取ってくれているなぁと感じる演奏を聴くと、なんとも言えないとても幸せな気持ちになります。。。


他の新作アレンジ曲で個人的に印象に残ったのは、フェリスの「レット・イット・ゴー」。

現在横山だいすけさんと一緒に公演をしている、のだこころさんのソロ始まりソロ終わり、というなんとも贅沢なフェリス版レリゴーでした。

お忙しくご活躍中の のださんと久しぶりに収録でお会いできてとても嬉しかったです!

清らかでいきいきとしたフェリスのレリゴー、フェリスにぴったりだったなぁと思いました☆

 

そしてこれはめずらしいなぁと思った女声のみで歌われた「ハレルヤ」。

あの印象的なテノールの箇所とか、どうなるのかな?と楽しみにこちらも当日スタジオで聴いていましたが、女声のみのハレルヤ、とにかく華やかで素敵でしたー☆

 

年内、新アレンジが放送されるのはこの回が最後でしょうか?(アレンジャー放送スケジュールをあまり把握してない…)

現在は年明けに控える収録のアレンジ発注が来始めたところです。

年末年始も時間を作ってアレンジ作業になりそうですが、次回はブログで2017年度放送分まとめ的な投稿をしたいなと。

いったい今年は何曲アレンジしたのだろう。。。

 

年末ギリギリになるかも知れませんが、2017年のまとめを書いてこのブログも2018年に向かいたいと思っています!

2時間スペシャル感想ネタバレ諸々

先月のアレンジ締め切りも無事に終わり、年内の収録も無事に終わりました。

追われるもののない日々は自由で最高ですが、この期間にいろいろとインプットしておかないと…

 

いろんなものを見たり聴いたり感じたりしながら、再び訪れるであろう引きこもり作業に備えてアンテナの感度を高めておきたいと思います♪

 

さて、2時間スペシャル。
盛りだくさんの内容でした!

 

拙作アレンジは、
「雨がやんだら」フェリスフラウエンコーア
「ラブイズオーバー」昭和音大
「ふたり酒」アンサンブルオアシス
「少女A」アンサンブルオアシス
の4曲が放送されました。

 

ではいつものアレンジネタバレを。。。

 

「雨がやんだら」は、原曲を聴いて、これをフェリスのお嬢様カラーにするのはなかなか難しいな〜…、と頭を抱えてしまい、拠り所になるイントロと、いつものお嬢様より少しだけ人生経験の深い女性の雰囲気で仕上げました。

 

特にピアノはいつになく低音やぶつけるような音を入れましたが、フェリスらしさを失うことなく、この曲の持つ雰囲気からあまりにもかけ離れることなく…、というバランスがなかなか難しいアレンジでした。

 

「ラブイズオーバー」は、まず女性の歌ということで男声の扱いをどうするかを考え、歌詞で追いかけるところ、歌詞以外でオブリガードするところ、女声と一緒に歌うのが可能なところ、と歌詞資料とメロディー譜に書き込んでいくところから始めました。

 

が…、せっかくの混声で男声があまりにも裏方に徹してしまうのは勿体無い…
しかも、昭和さんの男声、個人的にすごく好きなので、あーどうしよう…(完全に個人的な…)


と悩んだ結果、唯一男声が歌ってもおかしくない出だしの部分と、そして間奏でテノールバス共にソロをお願いすることにしました!
(というところで我の心納得す…)

 

そしてこの歌はこのまま、皆さんの心に刻まれているだろうな、と思ったのであえてあからさまなアレンジはせず、ピアノのフレーズやオブリガードでオリジナリティを出してみました。

ソプラノソロ、オブリガード扱いですが、とても素敵に歌って頂けて感謝でしたー♪

 

「ふたり酒」は、まずメロ譜とにらめっこ。
…3番まであるのか…
…演歌のフレーズか…
…3つ、違う世界観だと思って書こう!
となり、更にもうこの手は以前も使っていますが二回転調して3つの調で、1番はアルトメイン、2番はメゾメイン、3番はソプラノメイン、という構成を選びました。

 

このアレンジの個人的な聞きどころは、平行に動くハモりのアルトです!
アルト〜素晴らしかったです!
オアシスさんのアルトはいつも痺れるくらい素敵なので、この曲ではオアシスのアルトだからこそ!なことを沢山書きました。

ホント素敵だった…☆

 

そして!
これが問題作?「少女A」です!
これ!
ワタシ担当?ホントに!?って思いました…



担当曲は打ち合わせのときに自らの挙手で決まることがほとんどなのですが、このときは「中森明菜の何らかの曲にします」ということで、割り振り的に私が受け持つことになり、後にスタッフさんから「少女A」で決まりました、と連絡が来て、え??北ウイングとかじゃないの!?私がロックアレンジすんの!?と本気でポカーンとしてしまいました…

 

呆然としてもいられないので、なんとか原曲を壊さずに譜面にしてみましたが、果たしてこれで良いのだろうか…とピンとこないままでした。。。

 

それに私は年代的に聖子ちゃん明菜ちゃん時代を知っているもので、あの明菜ちゃんのクールな感じがブリブリアイドルだった聖子ちゃんよりカッコよく見えたことをよく覚えています…
(いまは聖子ちゃんも大好きです!)

 

ので!
余計にあのカッコいい明菜ちゃんの雰囲気を壊すことは出来ない…
明菜ちゃんの「少女A」に「ラララ」は似合わないぞ!
と勝手に決めてアレンジしました。

 

どうなったかなぁ…と半分心配で収録へ。
演奏を聴いてたまげました…。
めっちゃカッコいい…!!
オアシス新境地!!(大げさ…)

これはもう本当に、演奏して下さった皆さんのおかげです〜!!


私の中でも新たな境地を体験させてもらえた、印象に残る1曲となりました♪

 

アレンジネタバレは以上です。

 

2時間スペシャルの最後、まさかダンスが観れるとは思いませんでした〜♪

とっても可愛かったー!!

ますますJスコラーズのファンになりそうです♪
それにしても、皆さんスゴイなぁ、何でも出来るんだなぁ〜と感心してしまいました…☆

 

それから、つい最近、来春で活動を休止されることを発表されたクリスハートさん。

番組に歌いに来てくださり、生歌が聴けてとても嬉しかったです。
クリスハートさんのコラボには関わりませんでしたが、収録当日はスタジオで存分にあの癒しボイスを堪能させて頂きました…。

 

来週の放送はクリスマス回ですね!
私も1曲ですが、担当した新アレンジが(たぶん)ありますので聴いて頂けたら嬉しいです☆

絶賛ひきこもり中。

絶賛ひきこもり中です!

 

気づいたらもう11月も半分を過ぎ、年明けの放送分を手がけています。。。

現在締め切りが明後日、少々心の余裕と整理が必要になってきました。

 

先日の放送分と、11月頭の放送分感想など…と思ったのですが、珍しくまだ観てない…!

何してたんだ…火曜日…

あ、アレンジしてたのか…

 

年末に向けて今頑張ればのんびりできる(はず)と思いながら、日々コツコツ目の前にある課題をこなしております。

 

ところで、先日、久しぶりに外に出て(……。)演奏会へ行ってきました。

 

番組でほぼ同時期から現在まで一緒に頑張っているアレンジャーさんが、作曲コンクールに入選したのでお祝いに駆けつけました!

作品自体はノミネート作の中で一番洗練された、私好みの世界観の、非常に無駄のない、逆に言えば必要な音のみで作られている、最高にクールでひたすらカッコイイ作品で痺れました。

 

自分と同じような内容の仕事をこなしながら、更に他のお仕事も兼ねながら、いつこんなふうに自分の音作りに打ち込む時間を作ってたんだろう、と思いながら、いつも一緒に励ましあいながら頑張っている仲間の素晴らしい作品が聴けて嬉しかったし、音楽に対するストイックな姿勢にひたすら脱帽ー……

 

仕事から離れて曲を書きたいという欲求が今の自分にあるだろうか…

 

締め切りにビビりつつ、アレンジで出会う名曲に一喜一憂している日々が楽しくて、そういう純粋な作り手の気持ちって今は無いな〜…

 

と、即答するのも情けないですが、とりあえず作曲は幾つになっても取り組めるところが良いと思っているので、知識や経験もあればあるだけ。

 

なので、私も、またいつか自分と音楽しかない世界に没頭したいと思う日が来るのかなぁと思いながらの帰り道でした。。。

 

まとまりない散文でしたが、月末締め切りラストスパートまで、体調管理に気をつけて頑張ります!

 

余裕が出来たら未視聴分の感想、アレンジネタバレ等も存分に書きたいと思っております〜☆

「浜辺の歌」アレンジについて。

今日の放送ではゲストの幸田浩子さんの「浜辺の歌」が放送されました。

 

早速ですが、以下「浜辺の歌」のアレンジネタバレです。

 

「浜辺の歌」は誰もが一度は歌ったことがあるくらいの有名な曲だし、原曲通りにして、そこにコーラスを足すような形にするかな…、とまずは思いつつ、自分なりに歌詞を解釈している最中に浮かんだ音型や、関連する言葉などを整理していたところ、これはもしや…歌詞の情景をもっと音で表現しても良いのかな?と思い始め、、、


以下、実際にアレンジする際に譜面を書く前にメモ書きする自分なりの資料を、分かりやすく書き直したものです。

 

・1番…「あした」=「朝」という意味。朝日に照らされてキラキラしている水面の表現をピアノ高音域で。
「貝」や「雲」といった具体的な物から感じ取れる「むかしのことぞ、しのばるる」。
そのイメージは各々で良い。断定されていないが、懐かしさを感じている。

 

・間奏…打ち合わせで「当日は2番までと短いので旋律は全て幸田さんで」ということになったので、ここで武蔵野の皆さんのハーモニーを堪能できるように。そして幸田さんの美しい高音が響くようなオブリガードを。

 

・2番…「ゆうべ」=昨日ではなく「夕方、夕暮れ」という意味。陽が落ちる前の僅かな時間に見れる美しい風景。儚い。穏やかな。今日から明日へ。繰り返される日常の中にある自然の美しさ。寄する波、返す波。月の色、星の影。「むかしのひとぞ、しのばるる」。ここでも昔出会った人、家族?を思い出している。

そしてまた朝日が昇る。

 

一貫したテーマは「昔を思い出している、回想している、懐かしく思う」


以上がアレンジする前に自分でまとめるメモ的なものを分かりやすく書き直したものです。

このようにして書き出したものを元にして、音型やモチーフの材料にしていきます。

 

その結果が今回アレンジした「浜辺の歌」でした。

 


よく、「どのようにアレンジしているんですか?」とか、「どうやって作曲しているんですか?」と聞かれることがあります。
(作曲やってる人は必ず一度は聞かれる質問かと…)

 

このあたりの話は本当に人それぞれなのですが、私の場合は「作曲」も「編曲」も、両方この「自分なりのプロットを作るために必要な情報をメモ書きする」ことから始まります。

 

大学生の頃、漠然とした自分の中にある想いをいきなり音にするのではなく、もう少しクリアにしてから譜面に向かった方が五線紙の上に形にしやすく、更にしっかりとした理由の元に音を選んでいけるのではないか、と考えた結果、まずは題材にしたいテーマに沿った「言葉」や「色」、比較的テーマに近い「絵画」や「文章」を紙に書き出したり、資料を集めるところから作曲する作業を始めていました。

 

ちなみに、私のところにはいきなり音が天から降ってくるようなことは滅多にありません…。
降ってくるのを待っていても何も作れないので、何かを手掛かりに、内からじわじわ形にしていく…、という方が近い表現です。

 

この番組で手がけているアレンジに関しても、制作期間が短いときにはこのメモも走り書きになってしまいますが、じっくりとこの作業をする時間があるときにはこの五線紙に向かう前の部分に時間をかけています。

 

そのほうが結果的に五線紙に向かったときに迷うことなく書き進めることが出来るので、私にとっては効率が良いと感じるこのやり方をずっと続けています。

 

とはいえ、繰り返しますが作曲の仕方が人それぞれにあるように、アレンジのやり方も人それぞれだと思いますので…

 

今回は自分なりのやり方をここに書いてみました。

 

原曲を聴いて自分がどう感じたか。
詞を読んで自分がどう感じたか。
どんな音を選びたいか。
どのように音を重ねたいか。
相応しい音はどれか。

 

見通しの良い譜面を書きたいと常に思っているので納得いく形が見えてくるまでは取捨選択の繰り返し。


これが私には非常に疲れる事なので毎回頭から湯気が出そうになってしまいますが、この過程を経て終止線が弾ける瞬間が自分にとっては何にも変えられない尊い瞬間です。

 

なんでこの作業が好きなのか、自分にも分かりません…(笑)

 

というわけで、次回は2時間スペシャル!

発注の連絡も来ていますが〜…

ゆっくりと楽しんで観れますようにー☆
(それは自分次第〜)

今日の放送感想と、今後についていま思うこと。

今日は担当アレンジ曲の放送はありませんでしたが、年に一度出演の武蔵野音大の皆さんの演奏がとても素晴らしかったので、当日生で聴けなかった楽曲も合わせて放送を堪能しました☆

 

 

この収録回ではスケジュールなどの都合もあり、ゲストの幸田浩子さんアレンジのみ、他各団体のアレンジの発注はありませんでした。

 

昨年は武蔵野の皆さんに1曲でしたが歌って頂けたので、少々残念ではありましたが、そのぶん一曲入魂で、担当曲に時間をかけて形にすることが出来たかなと思います。

 

担当アレンジは次回放送予定です!

 

***


以下、ちょっとリアルな話…

私の現在のアレンジのレギュラー仕事はこの番組のお仕事のみ。
今は一切個人的なお仕事を引き受けていないので、発注が少ないと妙にゆったりと日々を過ごすことに。。。

 

自由な時間で身体を休めたり、趣味の時間を作れたり、弾くことや書くこと以外のことにも時間を費やせたので良かったと言えば良かったのですが…

 

番組のおかげで日々書くことに慣れてしまったこともあり、これまた贅沢にも

「アレンジ、書きたいんだけどーーー!!」

と猛烈に思ってしまいました…。

 

それと同時に、今後の身のあり方についても考える余裕があり、あれこれと考えを巡らせていました。

 


今まで自分がやってきた仕事。
学生の頃から続いているバレエピアニストの仕事。
受験生のソルフェージュレッスンの仕事。
ジャズの難しいソロパートや譜面のないアドリブを含むビッグバンドなどの採譜のお仕事。

 

そして学生生活を終えて、ひょんなことから音楽制作事務所に就職することになり、弾くことや書くことからは離れてひたすらコーディネーター業務に追われた5年間。

 

それから演奏活動を主としての活動が始まり、バイオリニストさんやサキソフォ二ストさんとのデュオ。
ボーカリストさんとのライブ活動。
そしてピアノソロで自作曲をCDにしてもらい、レコ発ライブをやったこと。などなど。

 

音楽漬けの学生生活を終えてから、様々な仕事に関わりましたが、正直言って今のアレンジのお仕事ほど、携わった方々に喜んでもらっている仕事はない、と思います。

 

テレビという媒体のおかげで沢山の方に届くから、ということもありますが、拙作アレンジを演奏して下さったこれからの将来が楽しみな若い音楽家の皆さんのみならず、指揮者の先生方やスタッフの皆さんにも毎回嬉しいお声かけをして頂き、もちろんそれが全てではない事は重々承知していますが、少なくとも私のアレンジを喜んでくれる方がいることを実感しています。

 

これだけ長く音楽に携わってきて、自分ではない誰かが喜んでくれる、というのは初めてのことです。

 

そして、お恥ずかしながらこの歳まで、
「自分のために音楽をしている」
という考えに1ミリも疑問をもったことがありませんでした。

 

誰のために?なんのために?
もちろん自分のためです。
自分が音楽を通して自分の心を表現したいから。
自分が音楽を通して人と出会い、コミュニケーションが取れる事が嬉しいから。

 

それだけで、ここまでやってきました。

 

 

指導者になって人に教えるのも性に合わない。
(自分が頑張った瞬間なんて、ほんの一部の期間だけで、人に指導できるほどのものではないし、ストレートに言ってしまいますが、人の成長に興味がないので教える立場なんて申し訳なくて私には出来ません)

 

ピアノの演奏も仕事として長年やっていますが、自分が演奏する理由がないとしっくりこない。
(そういう時点で自分は演奏家気質ではないのが明白です。ソリストのパートナーだったり、バレエのレッスンでの演奏、という理由がないと、ピアニストとしての自分をなかなか受け入れられないのです。理由は分かりません。なので、CDレコ発ライブ関連、これはちゃんとプロデュースして下さった恩人がいたので、その方のために頑張ると決めて臨んだものでした)

 

書く仕事に関して。
ダントツで好きです。
充実感も他と比べられないほど強く感じられます。
自分の居場所、という感じが強く、結局どんなに批判されてもめげないでいられる仕事。

 

不思議なのですが、演奏に関しても、教えに関しても、それほど批判はないんですよね。
その代わり、認められたり褒められるわけでもない。

 

しかし、書く仕事。アレンジに関して。
今までほとんど自分の演奏に関してだけしかアレンジをして来なかったので、共演者の皆さんに喜んでもらうことはあっても、番組に関わるまで聴き手の声が自分のところに届くことはありませんでした。

 

番組のおかげで本当にたくさんのご意見ご感想を頂くようになり、拙作アレンジに触れて喜んでくれた方の声も届くようになり、私の音楽活動で初めて、もしかしたらこれを自己満足で終わらせておくのではなく、人のためにやったほうが良いのではないかと、初めて思ったのがこの仕事です。


と、長々取り留めもなく思ったことを書き連ねてみましたが、今後の展開として、もっと沢山の合唱を愛する方々のところへ、自分のアレンジを届けたくなったのです。


今はまだその気持ちを自覚しただけで漠然としていますが、今まで出会った方々のちからを少しずつ借りながら、何年かかってもいずれ形にしたいと強く思っています。

 

私のアレンジ作品が誰かの人生を豊かに彩ることが出来たら、それを自分の生業に出来たら、自分がここまで音楽に時間を捧げてきた意味があったんじゃないか。

 

番組でアレンジを担当させてもらって得たことのひとつが、これからの自分の人生の目標として形になった気がしています。

まわり道しまくりましたが、目標なんて持ったことがなかった私がようやくここに辿り着いた、と実感しています。

 

「自分が出来ることで誰かの役に立ちたい」と、音楽をやっていて初めてこう思っている自分に驚いています。


年内から少しずつ、この気持ちをいろんな人に聞いてもらえるように、動き始めたいと思っています。